昨日の続きです。
ネットや本などでわかってきたことは、腎不全に陥っている犬のごはんを作るうえでの注意点はだいたい6っ。
1、低タンパク質。
タンパク質を食べると、老廃物として窒素が出るそうだ。この窒素を排出するときに腎臓に負担をかける事になるので、タンパク質を制限することは腎臓の負担を減らす事になるらしい。
2、低リン酸。
腎不全が進行すると、高リン血症になる可能性が高くなり、代表的な腎不全の合併症である、骨の弱化の原因となるそうらしい。また、低リン酸で、腎不全の進行を遅らせることが可能だということもどこかのサイトで見つけた。
3、低塩分。
取りすぎた塩分を調節出来るのは、ほぼ腎臓だけらしい。なので、塩分の取りすぎは腎臓に負担をかける。
4、電解質の過不足に注意する。
特にカリウムに注意しなくてはならないそうだ。腎臓の機能が低下すると、カリウムの排出が上手く行えず、高カリウム血症になる事があり、高カリウム血症は心疾患の原因になり、命に関わることになるらしい。
でも、カリウムはすぐに水に放出するそうなので、切断面積が大きくなるように細かく切って湯がけば、80から90パーセントは水の中に放出されるらしいので、この問題は調理過程で解決できそうなので、あまり気にしなくてもいいかも。
5、脂肪酸の摂取は腎臓疾患に有効。
青魚に多く含まれるDHA/EPAなど、n3型の脂肪酸は、少量で必要カロリーを得られると同時に腎臓の炎症を緩和する働きがあるらしい。
6、食物繊維はアンモニアを増やさないように働く。
食物繊維は、腸内細菌バランスが改善し、それによってアンモニア生成の減少と生成されたアンモニアを排出するそうだ。
以上のことをふまえ、もう2時間以上にわたって、文科省の食品成分表とにらめっこしているが、なかなか理想的な食材が見つからない。n3型の脂肪酸が多いものは、たんぱく質とリン酸が多いし、リン酸が少ないものは、コンニャクなどのようにビタミンやミネラルなども含めて、栄養がほとんどないものが多い。
食品成分表は、むちゃくちゃ項目が多いので、一つ一つ細かく調べていくことは、国語辞典を読破するのと同じような感じだ。これは思った以上にたいへんな作業になりそう。
体がだるいのか、日中はほとんど寝ている。
今日は真鱧(まはも)入りのカボチャとジャガイモのおじやを作った。お出汁は、いつも店で使っているマグロ節と利尻昆布。塩分はまったく使わず、お出汁の旨みで食べさせようという試み。
かぼちゃは、ブランドの「江戸崎カボチャ」。健康な犬であれば、もったいないほどの食材だが、何しろ療養食なので、こういうときこそ自然栽培の食材が必要である。なぜなら、栽培過程でリン酸の肥料をたくさんやっているに決まっているので、リン酸が多く含まれているにちがいないからである。
一応、食べてくれてはいるが、完璧な腎不全食には程遠いので、これからも試行錯誤と創意工夫は続くと思う。
そういえば、いつもここにコメントをいただく、idさんのところで作っている炭が入った犬用のサプリメントがありましたよね。もしかしたら慢性腎不全にもいいのではないでしょうか。至急送ってください>idさん。
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