大相撲は、一応日本の国技ということになっているが、近年、プロスポーツの世界で、世間を騒がすことが多いのも、なぜか大相撲である。
この原因を探っていくと、国技という特別の地位に甘んじていることにあるのではないだろうか。国技だから伝統を重んじるあまり、近代経営を取り込めない、ということは当然考えられるし、力士の世間常識なども含めた教育制度や親方衆の指導者、経営者としての総合的な教育が、国技という地位に甘んじているため、おざなりになっているのだと思う。これを一言で言い表せば、「相撲協会は低IQ社会」と言うことになる。低IQ社会であるがために、次々と問題を起こし、世間を騒がすのである。
ならば、解決策は簡単だ。1に教育、2に教育、3に教育だ。その教育から落ちこぼれる人たちは、力士にもなれなければ、親方衆にもなれないことにすればいい。
和食の世界でも、大昔は、調理師会へ行けば、親方衆は皆イレズミを入れていた。法に触れ、刑務所へ行った者も少なくない。すでにかなりのお歳だが、人を殺し、服役していた人を現に知っている。今の大相撲のように、社会人としては完全に不適格者であっても、料理さえ作れればいいという風潮があったのだ。
しかし、飲食店の世界に近代経営が浸透するにつれ、そうした人たちはいつの間にかいなくなった。変わって登場したのが、サラリーマン料理長である。原価管理や食材管理、チームをまとめてゆくリーダシップ、経営者と連帯できる協調性などが料理人として求められたのである。そうした能力を持ち得ない者は、どんなにすぐれた調理技術を有していても浮かばれない世の中になったのだ。
その結果、飲む、打つ、買う、が、当たり前だった職人の世界から、その三つがしだいに消えた。今でもやっている人はいるだろうけど、スケールはかなり小さい。ばくちなら、一晩で100万円ぐらい勝ち負けするのは当り前だったからなあー。
手長えび。伊良湖水道近辺であがったもの。久しぶりに入荷したとのことなので、全部買う。
八百屋のオヤジさん。開店以来のお付き合い。
山形のさくらんぼ。佐藤錦。でも、けっこう味にばらつきがあるので、2割ぐらいは自家消費(賄い)になる。
夕張メロン。まだ熟していないので、しばらく常温保管に。
夕張メロン組合が50周年なんだって。そんなに歴史があったんだとは知らなかった。
イチジク。これは安城のかな。
干しシイタケ。どんこシイタケの最高級品を、さらに直径5センチで、しかも肉厚なものばかりを選りすぐったもの。
佐渡の本マグロ。型は小さいが、水分が少なくて、とてもねっちりした良品。今日は骨付きのまま、背側を一本分もらってきました。(写真は半分に切った状態なので、実際はこの倍の長さがあります。)このぐらいの大きさであれば、調理場の出刃包丁でいくらでもおろせる。
おろして、皮と血合いをとった状態。
骨の間に残った身をスプーンでかき取ったもの。鉄火丼にして、皆で賄いでいただきました。まぐろやの荻原社長、たいへんおいしゅうございました。
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