まずはご連絡事項から。
京加茂のサイトがある「まちクル」が、本日から「まちバル」にリニューアルとあいなりましたので、まことに恐れ入りますが、サイト、トップページのブックマークの変更をお願いいたします。(ブログのほうのアドレスは変わりません。そのままです。)
さて、もう6月です。いよいよ1年の半分にさしかかろうとしていますが、京加茂という店(会社)にとってこの6月は、第16期の始まりの月(5月決算なので。)なんです。つまり法人なりしてもう16年目というわけです。月日がたつのは早いなぁーということと、代わり映えのしないことを延々と続けているなぁーとちょっと情けない気持ちになります。もちろんこれは、ボクの中の経営者としての気持ちでありまして、もうひとつのボクの役割、料理人としてなら、16年もの長きにわたって本当に自由気ままにやらせてもらうことができ、心から感謝、感謝であります。
作りたいものを自由に作り、あるときは、コース料理の中から刺身を取り外したこともありました。またあるときは、他の国の料理と比べて、砂糖や味醂を料理の中でふんだんに使うことに疑問を抱き、「脱味醂」というテーマで料理を作っていたこともありました。またあるときは、「お刺身クロワッサン」なるものをコースに組み入れ、お客さまが目を点にして驚かれる様子を楽しんでいたこともありました。またあるときは、これからは日本の食文化と中国の食文化の融合が日本でも起こるに違いないと仮説を立て、中華のスタイルを取り入れることに熱心なときもありました。
このように、ほとんどハチャメチャ、支離滅裂と言ってよいような、そのときの思いつきだけで勝手気ままに料理を作らせていただくことができて、本当に感謝しております。
そして現在は、残された時間の中で、日本料理を作っていきたいという思いが強くなっております。何しろ5月の献立に入っていた「穴子の八幡まき」を作ったのは修行時代以来ですから、もうほとんど25年ぶりで、お椀のお出汁にかつおの本枯節を使用したのも、15年ぶりぐらいでした。今月は、これまた25年ぶりぐらいに炒りゴマではなく、磨きゴマを使って、真っ白な「ゴマ豆腐」を作って見ようと思っております。お楽しみに。
最近のコメント