まちクルのサイトには、各店舗ごとに口コミが書けるようになっています。
皆様からお褒めのお言葉を頂戴することは、店をやっている者にとっては非常にうれしいことだし、ずいぶん励みにもなる。また、うちの店はこんなにすばらしい商品を売っていて、こんなにも満足されている、ということをアピールすることができ、世間に対する評判も上がる。でも、それでは己を鍛えることにはならないから、ボクはわがままを言って、「ご意見、クレーム」という欄に変えてもらいました。そしたら、たった一月で、8件ものありがたいお叱りをいただくことができた。これはボクにとって千金、万金に値する書き込みだった。もしそのような書き込みをいただかなければ、気がつくことはなかったろうし、サービスの現実を知ることもなかったろうと思う。なにしろボクは一日中調理場にいて、京加茂の経営者でありながら、客席で何が起きているか、まったく知らないんだから。
書いてくれた人には、本当に会ってお礼が言いたいぐらい感謝しています。(書いた人、メールください。今度皆でオフ会をするぜよ!!)
それで、今日、まちクル全体の口コミをしげしげと見ていたら、口コミ順に番号が振ってあるのですが、その番号がかなり飛び飛びになっていることを発見した。どんな事情があるのかわからないが、おそらくネガティブな意見なので、公開されていないのではないかと思う。それにしても一つや二つではない。お客様たちは、あちこちの店に対して不満がたまっているような気がした。今度、まちクルスタッフの田中さんに聞いてみよっと。
そういうことを考えていたら、先日、ベストレストラン2009の表彰状をいただいた「食べろぐ」というサイトの口コミにも各店舗ごとに相当な数のネガティブな意見が投稿されているのでは?、と思い至った。あのサイトは、口コミに対する店主からの返信にしても、一応事務局の検閲を受けてからでないと載せてもらえないほどだから、お客さんサイドから重大な真実をお伝えしたいと思っても、書き方がまずくて、はねられてしまった人も多いのではないか。そんなことを想像した。
外国では、実名のほうが多いと聞くので、自分の発言に対して、それなりの責任を持って書く人が多いのかもしれないが、日本は匿名(ハンドルネーム)で書く人ばかりなので、無責任に書けるという気軽さがある。その気軽さが受けて、ネット上での発言は急速に増えた。2ちゃんなんかは、その典型例なのかも知れない。
2ちゃんの下劣な書き込みを見て、大変な世の中になったと眉をしかめる人やよく思わない人も大勢いると思うが、言いたいことが言える、という意味では、これもひとつの社会の進歩だと思っている。
ボクも含めた一般大衆にとって、こんな開かれた時代はかつてあっただろうか。意識の持ちようによっては、自分を高めるチャンスがすぐ目の前に広まっているのである。
あ~~~今日のお昼は、むちゃくちゃ忙しかったので、また何か落ち度があったかもしれない。皆様、「ご意見・クレーム」をお待ちしております。<(_ _)>
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