昨年の4月、「SMAP」の草なぎくんが公然わいせつの現行犯で逮捕され、ブタ箱に入れられた事件を覚えているだろうか。
(赤坂署の調べによると、23日午前2時55分ごろ、港区赤坂の檜町公園で、酔っぱらいが騒いでいると、近所の男性から110番通報があった。署員が駆けつけたところ、草なぎ容疑者が1人で全裸になって、意味不明な言葉を叫んでいたという。このため、署員が現行犯逮捕したという。産経新聞)
その後、自宅の家宅捜査が行われたが、薬物などの違法な行為を示す証拠は何も出てこなかったことが報じられた。
しかし、ちょっと待ってほしい。ボクはこの事件で、ずっと疑問に思っていることがある。それは、なんで酔っ払いを逮捕するのだろうか。これはじつにおかしい。
というのは、「公然わいせつ」は、日本の刑法では犯罪だ。警察につかまれば、当然、ブタ箱(留置場)にぶちこまれる。これに対して、酩酊者(アルコールの影響により正常な行為ができない者)は、「トラ箱(保護室)」に入れられるのが普通だ。
日本では、飲酒することは認められているし、愚行権もある。(愚行権とは、他人から見て愚かにうつる行為をすること。たとえば、ちょっと極端な例ですが、酒や博打で身を滅ぼすこと。健康に悪いと知りながらタバコを吸うことなど。)
刑事犯罪者と保護を必要とする酩酊者は本質的に異なる。このことを警察は、知っていて無視したのではないだろうか。犯罪を構成するには、本人の行為に対する悪意とか、認識とか、被害者の有無などが重要になるが、草なぎ君の事件は、単に酔っ払って騒いでいただけに過ぎない。これは犯罪として逮捕するのではなく、酩酊者として保護する事案であったはずだ。また、そのように思えてならない。
去年そんな事件があり、今日、民主党の石川議員が逮捕されたことをニュースで見ていて、またしても草薙君のときと同じような感覚になった。
国会議員という逃げも隠れもできない、また本人もする意思がない人間を逮捕までする必要があったのだろうか。一部で自殺する可能性があったと報じられているが、自殺することを日本の法律は禁止にしていないし、とうぜん自殺をたくらむことに対する刑罰もない。石川議員を逮捕した法律上の正当性のことをうやむやにして、警察や検察などの国家権力が、ささいなことを口実にし、ときには法律を捻じ曲げてまで逮捕するのを見ていると、官僚たちが徐々に凶暴化しているように思えてならない。自身の経験で言えば、国税局も、おそらくそうだろう。
身体の拘束、家宅捜索などは、国家が人権(自由権)に介入する重大な行為だ。警察や検察が、ささいな事を口実に、ガサ入れ(家宅捜索)してもよい状態になると、権力はいくらでも増長することは歴史を見れば明らかだ。
つまりこれは、「新撰組」が生まれているのと同じである。
そうした増長をピシッと抑えることができるのは、日本の国家システムでは政治家、とくに法務大臣(千葉景子法務大臣)の役割なのだが、いまクライマックスを迎えつつある「日本を牛耳る代表」を決める「小沢一郎対官僚」の利権と権力の争奪戦争に巻き込まれるのが、どうもお嫌いらしい。
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今日は、かに本家で蟹を食べてきた。朝湯がいた山陰の津居山港の松葉蟹が一匹だけあるというので、それをかにすきにしてもらった。500グラムほどで18000円なり。うちの店なら、津居山港ではないが、同じ山陰の蟹を半額で出せると思った。同じ値段なら倍の1キロ。ちょっと高いなぁーと思ったが、冷凍の蟹を食べたくなかったので、注文する。
どうしてかにすきかというと、朝湯がいたと言っていたから、冷蔵庫で冷たくなっているのを温めるため。うちの店は、たいていお客さんが来てから、食べる直前に蒸しあがるよう逆算して蒸し、蒸したてを食べてもらうようにしている。高価な値段をいただくのだから、出来立てを食べてもらうのが当然。
海水の温度が下がり、これから3月まで、蟹みその量が増え、ますます蟹がおいしくなる。これからが食べ時です。
山陰、津居山港の松葉かに。
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