7月13日水曜日
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東北大震災がおき、数万人の尊い命も失われ、人類史上最も大きな原発事故もおきた。。。これはまちがいなく戦後最大の国難であろうと思われるのに、4ヶ月経過した今、この危機を克服するための力強いエネルギーをあまり感じないのはボクだけでしょうか。
欧米列強による侵略の危機に対峙したときの日本民族のことを今は亡き矢沢永一氏は著書の中でこのように語っています。
『いま、振り返って日本民族が立派だったと思うのは、ぼうじゃく無人な欧米の態度に対して、怒りを感じたことです。怒りが先に立つか、恐れが先に立つか、これで行動が根本的に変わってきます。怒りが先に立ったほうが強いのです。日本人はなめられたら怒る民族であるという伝統は忘れないようにしましょうと。こと現代日本の方に強調したいですね。・・・ (中略)・・・明治維新を一言でいうと、「民族の怒り」と要約できると思います。アメリカを別として、ヨーロッパの列強の侵略を受けた国がたくさんあるが、国を挙げて国民がおこった、怒った(いかった)というのは、ただ一国、日本だけです。だから、「尊皇攘夷」というのは怒りの表現なのです。攘夷というのは、「夷(えびす)を払う」ですから、金輪際、できることではないのです。それは、長州が下関で戦争をやってみて、いっぺんで分かりました。ところが、それでも攘夷を変えません。攘夷を「怒り」と解釈すれば、勝ち負けは別にして、わが国を侵略させないという気概でしょう。・・・(中略)・・・少なくとも志士と言われる連中が全部、国民を代表して怒りを発したわけです。他の国の場合は、「これは負ける」と、まず恐れたわけです。喧嘩の場合と同様、「これは負ける」と思ったら、負けます。日本は「負けた」と思わず、とにかくアメリカ、イギリス、フランスに対して突っ張っていきます。それで、この三国は、日本は他のアジアの国とは違う。国民の根性が違うということを嫌というほど認識させられたのです。だから、もし攘夷騒ぎがなければ、もっとなめられて、土足で踏みにじられただろうと思います。 』
以上のように幕末から維新にかけて、日本民族の重大な危機に立ち向かっていった人たちがいました。だからこそ、欧米列強の餌食とされずに独立国であることを維持することができ、しいては、アジアの中でももっとも文明が発達した豊かな暮らしを実現することができたのではないでしょうか。
つまり、現状に対して怒りをもつか、恐れを持つか。そして、将来の可能性を見るか、あきらめるかです。
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